「できるだけコストを抑えて防犯対策をしたい」
「新品じゃなくても、ちゃんと映れば問題ないのでは?」

そんな声に応える形で、最近では中古の防犯カメラを導入する人が増えています。特に福岡のような都市部では、防犯意識の高まりとともに、低コストで始められる防犯システムに注目が集まっています。

この記事では、中古の防犯カメラを導入する際のメリット・デメリットを福岡の環境に即してわかりやすく解説します。これから導入を検討している方は、ぜひ判断材料にしてください。

福岡で安心して防犯カメラを導入したい方へ


中古の防犯カメラとは?どこで入手するの?

中古の防犯カメラとは、法人や店舗・家庭などで使用されていたカメラ機器を中古販売業者がメンテナンス・動作確認したうえで再販売している商品のことです。

福岡市内やその近郊でも、以下のような経路で入手できます。

  • 中古OA機器・防犯機器を扱う専門店
  • オークションサイト(ヤフオク、メルカリなど)
  • リースアップ品を取り扱う業者
  • リサイクルショップ(ハードオフ等)
  • 法人間の譲渡(退去やリニューアルに伴うもの)

メリット①:初期費用を大幅に抑えられる

中古カメラ最大の魅力は、やはり価格の安さです。

機種タイプ新品価格中古価格(相場)
一般的な防犯用ドームカメラ20,000〜40,000円5,000〜15,000円
屋外用赤外線カメラ30,000〜60,000円10,000〜25,000円
レコーダー(4ch)50,000〜80,000円15,000〜30,000円

初期導入コストが1/2〜1/3程度になるケースもあり、特に小規模オフィス・個人店舗・マンション管理組合など、予算が限られるケースでは有力な選択肢となります。


メリット②:設置の自由度が高くDIYにも向いている

最近では、PoE対応(LANケーブル1本で電源供給可能)やWi-Fi対応のカメラも中古市場に多く出回っています。

こうしたモデルは配線がシンプルなため、自分で設置しやすく、業者に依頼しなくても導入できるのが魅力です。

  • スモールオフィス
  • 店舗のバックヤード
  • 自宅の玄関・駐車場まわり

といった小規模な用途では、設置・設定まで自分で行うことで大幅なコストダウンが可能になります。


メリット③:環境配慮・サステナブルな選択肢

中古品を選ぶということは、廃棄物を減らし、資源を再利用するという意味でもエコロジーな選択です。
近年では、企業のESG意識やSDGsへの取り組みが求められるなか、「あえて中古を選ぶ」姿勢がプラス評価につながるケースもあります。


デメリット①:保証やサポートが限定的

中古品には、メーカー保証がつかないことが多く、販売店によっても保証期間は短めです(例:3ヶ月・初期不良のみなど)。

  • 故障時の対応
  • 設定トラブルへのサポート
  • ソフトウェアのアップデート対応

これらが新品に比べて手薄になりがちなため、自分でトラブル対応できる人以外はリスクを伴う可能性があります。


デメリット②:耐用年数や劣化リスク

防犯カメラは24時間稼働することも多く、内部基盤やレンズの寿命が劣化している可能性があります。

特に以下のような症状は、中古品では起こりやすくなります。

  • 夜間映像が暗い/ノイズが出る
  • 動作が不安定になる(熱暴走など)
  • HDDが劣化して録画データが破損

「安く買えても1年で壊れた…」というケースを防ぐためにも、信頼できる販売業者からの購入が重要です。


デメリット③:設置業者に断られることもある

中古品は「持ち込み機器」として扱われるため、防犯カメラの設置業者によっては以下のように対応されることがあります。

  • 設置は可能だが保証はなし
  • 配線工事はできるが設定は対象外
  • 「動作保証できないので非推奨」

特に録画機器(レコーダー)が古い規格の場合、新しいカメラとの互換性が合わず、結局使えなかった…というトラブルも発生しやすいです。


福岡での導入実例とポイント

実例①:中央区の小規模クリニック(中古導入)

  • 天井にドーム型カメラ2台をDIY設置
  • 中古のネットワークカメラ(1台9,000円)
  • スマホで確認できる無料アプリ付き

→ 初期費用3万円台で防犯対策を実現。設置後1年経過しても問題なし。

実例②:博多区の居酒屋(失敗例)

  • リサイクルショップでカメラ4台+レコーダーを購入
  • 設置後3ヶ月で録画ができなくなる(HDD劣化)
  • 保証もなく、結局新品を買い直す羽目に…

→ 費用を抑えたつもりが、結果的にコストが2倍に。


中古カメラを導入する際のチェックポイント

チェック項目内容
動作確認の有無映像テスト済か、付属品が揃っているか
保証期間初期不良保証・動作保証の内容
対応OS・録画方式古すぎると再生やアプリ連携に難あり
設置環境との相性屋外使用OKか、夜間性能は十分か
購入元の信頼性法人販売 or 個人出品?返品可かどうか

結論|中古カメラは“目的と設置環境次第”で選ぶべき

中古の防犯カメラは、コストを抑えて最低限の防犯対策を導入したい方にはとても有効な選択肢です。
ただし、保証・サポート・耐久性・設置難易度などのリスクをきちんと把握したうえで導入することが重要です。

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